namidatubo2007-10-08

第2日目はブタペスト観光。
ブタペストはハンガリーの首都。この旅行に来る前は、ハンガリーについてほとんど何も知りませんでした。音楽家の出身地、という程度でした。


ハンガリーの都ブタペストは、『ドナウの真珠』と讃えられる美しい都。
けれども、モンゴル軍の襲来があったり、オスマン軍に破れ支配下に入ったり、ハプスブルグ家の支配下に入ったり、独立戦争が失敗したり、ドイツ軍に占領されたりと、様々な戦いと支配を乗り越えてきた歴史がありました。
ハンガリーは誇り高き遊牧民を祖先にもつマジャール人で構成され、独自の分化を育んできた国だそうです。現在ハンガリー人(マジャール人)は、周辺諸国にも少数民族として生活しているそうですが、ハンガリー語及びハンガリーの文化や伝統を現在も保持している人々は少数にすぎないのだそうです。お隣のドイツやオーストリアのゲルマンや、南のほうのラテンとは大違いですね。
現地ガイドのガランボさんの言った言葉がとても印象的でした。


ハンガリーは孤独な国なのです、と。


さて、このブタペスト、火山は無いけれどヨーロッパ屈指の温泉の多い国なんだそうです。
ホテルにもスパ施設があるという事で、朝食前に水着に着替えて行って来ました。
ぬくぬく浸かる日本の温泉を想像していたら、あったのはプールでした。では温水プールかと思いきや、「冷たい!!
あとでガイドさんに聞いたら、こちらでは温泉を冷やしてプールみたいにするんだそうです。
なんだか勿体ない・・・。


さて午前中はガランボさんのガイドで市内観光。

  • 英雄広場
  • イシュトバーン大聖堂

どちらも建国1000年を記念して作られました。
大聖堂は50年もの歳月をかけて作られたそうです。ルネッサンス様式。色鮮やかで豪華。

  • マーチャーシュ教会

イシュトバーン大聖堂から一転、歴史を感じさせる建造物です。ここはハンガリー王が戴冠式を執り行った教会で、13世紀にゴシック様式で建てられました。エリザベート戴冠式もここで行われました。屋根のモザイクが印象的。中は幾何学な壁の模様が特徴的。

  • 漁夫の砦

マーチャーシュ教会のすぐ近くにある漁夫の砦、こちらも建国1000年を記念して作られました。ここからから、対岸のペストの街を眺め、写真をパチリ☆←年賀状にいい写真が撮れました♪


近くのお土産屋さんにて、添乗員のお姉さんのお薦めでフォアグラの缶詰とパプリカの袋詰め(赤い品種を乾燥させ粉末にしたもの)を購入。フォアグラはハンガリーの名物。ハンガリーではガチョウの飼育が盛んなので値段も安いそうです。日本で買った事が無いから分からないけど。パプリカはハンガリー料理の決め手と言われ、ハンガリーでは欠かせない香辛料。
あれ?
パッケージのイラストは、パプリカと言うより唐辛子に見える・・・?
それもそのはず、「パプリカ」は、「唐辛子」全般を指すハンガリー語が転用された呼び名なのだそうです。甘味唐辛子と呼ばれることも。種類は甘いものから激辛まで約20種類もあるそうです。
へぇ〜。
甘いほうを購入。
レシピも頂いたので、帰ったら挑戦してみようと思います♪


お昼ご飯
レストランKALTENBERGにて。
中欧名物グヤーシュスープ
白身魚のローストとライス、野菜付き
デザートはグンデルパンケーキ


この『グヤーシュ』とは、牛肉入りのパプリカスープ。一種のビーフシチューですが、パプリカのパウダーがたっぷり入っています。
・・・辛ーい!><
『グンデルパンケーキ』は、パンケーキと言うより厚めのクレープ?クルミ入りクレープのチョコがけ、という感じ。

  • センテンドレ半日観光

午後からはオプショナルツアーでセンテンドレ半日観光。
通商の要地として古く栄えたドナウ川沿いの町。中世の町並みが広がる小さな町。
ここではワインセラーを利用したワイン博物館を見学。そこでワインの試飲をさせてもらいました。
名物トカイワインを初めとして色々なワインが販売されていました。
結婚式でよく飲まれ、新郎新婦が式の間に1本飲むと男の子を授かり、2本飲むと双子を授かり、3本飲むと酔いつぶれる(!)といわれるウェディングワインなるものもありました。
何故だか新婚旅行に間違われていたので、だんなさんがノリで購入(笑)


夕飯は宿泊しているホテルにて。
ヌードル入りチキンスープ、チキンの煮込み、ポテト、チョコレートケーキ。
なんかめちゃめちゃ疲れてて、次の料理を待つ間にウトウト・・・としてました。

ディナーの後もオプショナルツアーでナイトクルーズ。
吹き付ける風はかなり冷たい。川の上の冷たい風をまともに受ける甲板には、長いこといられません。だんなさんは平気な顔をして船の先頭で夜景の写真を撮りまくっていました。
でも、さすが「ドナウの真珠」。寒さに耐えつつ眺めた夜景はとても素晴らしかったです。


ブタペストは、全体として「こざっぱり」した街という印象があります。パリのような華やかさ、ローマのような力強さとはまた違い、清潔できちんとした街。それから少しだけ寂しさを感じたのは、ガイドさんの言葉が響いているからかもしれません。
さて、明日は列車でウィーンに向かいます。